「いいですか楠田さん。キョーコちゃんはそりゃあもう苦労している可哀相な女の子なんです!!
あなたの、そのお得意の毒舌で泣かせた日には俺、あなたの携帯、PCのデータークラッシュさせますから。」




俺が「京子」のマネージャーをやることをどこで聞いたのか後輩である社君がそれはもう凄い勢いで
俺の前に現れそう叫んだ。



彼の名前は社倖一。我が事務所の看板、敦賀蓮のマネージャーでもある。
後輩の中でも、彼は一番忙しいだろう。しかし、そんな様はけして見せない。
まぁ、先輩の俺がしっかりしているからだろう。ちなみに彼は見た目に似合わずクラッシャーである。





「・・・・ていうか、今の状況からすると俺のが可哀相じゃないか?」





だってそうだろう?
せっかく考えていた有給休暇が台無しなんだぞ。
絶対、俺のほうが可哀想だ。





「全然可哀相じゃないです。むしろあなたのような冷酷な仕事人間の
餌食になろうとしているキョーコちゃんが・・俺はもう不憫で、不憫で・・・」





冷酷人間と来たか。
社君よ・・・君、俺をそんな目で見てたのね。
なんか、本当自分が可哀想に感じてきた・・・





俺、少しショック。





「あのさ、社君。俺ほど優しい人もいないと思うけど?
だいだい、俺、そのキョーコちゃん?にもまだ会ってもいないんだよな。
社長曰く、真面目な子で、あと社君ところの坊やも出てたDARKMOONの美緒役の子ってことと
あの目に痛いピンクつなぎの片割れってことしか知らないんだけど。」
「楠田さ・・・・」









「社さんおはようございます」






社君の言葉を遮るかのように現れた少女の声。
その声に振り返るとショートカットの一人の少女が立っていた。















暇を出しません

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